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秋深まり冬に向かうころ、ここぞとばかりに店頭にはおいしいものが並ぶけど
春のおいしいもの、どちらかというと大人になってから分かるようになったおいしさではないかと思う。
ほんのりと苦味のある山菜。
新芽は青い草の香りがしたり、ピリッとした辛みがあったり。
軽やかな中にしっかりとした主張のある春野菜。

春の皿には苦味を盛れ、と言う。
冬の間に体に溜まった脂肪や老廃物を外へ出すためのメカニズム。
たけのこやタラの芽、こごみ、ぜんまい、うるい。。。
自然に逆らわず旬のものを食べると身体によいように出来ている。
子供のころにあまり好きではなかった苦味や青臭さ。
逆説的にとらえると、もしかしたら子供は代謝がいいから老廃物も溜まらず
身体が必要としないのではないだろうか。

大人になって老廃物をため込むようになったおかげでおいしいものが増えたんだ。



チキンのロティに花わさびを添えて

塩こしょうを擦り込んだ鶏もも肉の皮目をこんがり焼いたら
200℃のオーブンに入れて15分
花わさびの穂先を添えて、仕上げに山椒オイルをかける。